日華事変軍票丙号(にっかじへんぐんひょうへいごう)を高価買取!古銭の査定ポイントを徹底解説!

1.日華事変軍票丙号を売りたいお客様へ

日華事変軍票とは1937年から終戦の1945年までの8年間に、軍隊が通貨の代用として占領地で使用するため、政府が発行した疑似紙幣のことです。種類や額面を合わせ35種類の軍票が発行され丙号はその一部ですが、発行数が多く流通もしていたことから、希少価値は必ずしも高いとはいえません。丙号券の市場価格は200円から1,000円くらいですが、保存状態によってはこの2倍から3倍での価格がつくことがあります。

2.日華事変軍票丙号についての解説

日華事変軍票丙号は100円、10円、5円、1円の他に丙号異式100円というものがあります。また、印刷では、乙号券が日本銀行の文字に線を引いて「軍用手票」と大きく印刷して発行したことに対して、丙号券は日本銀行の文字を印刷していない紙幣に「大日本帝国政府軍用手票」の文字を印刷して発行しています。さらに、丙号券には丙号異式100円という特殊なものがあります。当時日本の占領地であった香港で印刷されましたが、デザインは丙号100円と同じものの紙質や色が違うので、イギリスや中国の謀略札ともいわれています。謀略札とは敵国が経済の混乱を狙い作成するものですが、色も異なるような目立つ謀略札を作ることは疑問です。日本軍が香港で丙号券を印刷していたのは事実なので、謀略札ではないという意見もあり、記録も残っていないため謎のままです。

3.日華事変軍票丙号100円の希少価値

日華事変軍票丙号は、正確な発行数は分からないものの大量に印刷されたことや流通が多いこともあり、希少性は高いとはいえません。市場価格は、丙号100円(300円前後)、丙号10円(500円前後)、丙号5円(500円前後)、丙号1円(1,000円前後)、丙号異式100円(200円)の価格がついていますが、極美品では、これらの2から3倍の価格がついています。

4.日華事変軍票丙号100円の買取査定ポイント

軍用手票は最終的に軍や国が回収し処分するものなので、もともとそれほど残っていない上に、戦時中に発行されたこともあり残存するものは粗悪な状態が多いのが現状です。従って、保存状態が良いものは比較的高値での買取が期待できます。

代表的な査定ポイント
  • 発行数が少ないものか
  • 折れや擦れ、破れなどが少ない美品か
  • 現存数が少ないものか
  • 密閉ケース等に入れて保存しているか
  • 鑑定書はあるか

5.日華事変軍票丙号100円の取引相場価格

日華事変軍票丙号をインターネットのオークションサイト等では、多少の傷がある丙号100円が400円で落札されています。また、ほとんど未使用の丙号1円が2,700円で取引された実績があります。

6.日華事変軍票丙号100円の買取についてのまとめ

日華事変軍票丙号は、今までに驚くほどの高値で取引されたものはないようですが、保存状態はとても重要な査定ポイントになりますので、保存には留意することをおすすめします。

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