宝永二ツ宝豆板銀(ほうえいふたつほうまめいたぎん)の買取相場価格を解説!SATEeee古銭買取で一括無料査定

1.宝永二ツ宝豆板銀の古銭を査定・買取希望のお客様へ

貨幣に打刻する役職の大黒常是が発行に消極的だったと言う説があり、丁銀、豆板銀共に「常是」の文字が打たれていません。小粒で丸型のものが多く、市場では1万円から4万円ほどの値が付きます。また、大きく状態の良い品であれば数十万円での高額な取り引きもされています。

2.宝永二ツ宝豆板銀の発行された時代や見た目の特徴

宝永3年(1706年)ごろに鋳造されました。決まった額面がなく、その都度切り分けて使う秤量貨幣、「宝永二ツ宝丁銀」にプラスする形で使用されていた、小額の秤量貨幣です。「寶(たから)」または「宝」の文字を腹部に抱えた大黒天が打刻され、その周りにもう1つ「宝」を刻むという二ツ宝が基本デザインです。ほかに「宝」の文字が無数に刻まれた群宝と呼ばれるものがありますが、書き順が違うものが混ざっていることもあります。

3.宝永二ツ宝豆板銀の発行枚数や希少価値

火事や地震などが相次いで起こった時代に造られた貨幣で品位(純度)は高くありませんが、極印(きわめいん)と呼ばれる打刻が優れています。特に大黒天像は手足が克明に刻まれているのでコレクターに人気です。通常は重さ1g以下の露銀が1万円から4万円ほどで取り引きされていますが、大ぶりの物や形のきれいなもの、極印などによっては30万円を超えるほどの評価も期待できます。

4.宝永二ツ宝豆板銀の古銭査定ポイントはこちら

銀の品位が低いこともあって、贋作が多く出回っています。鑑定書や付属品があれば必ず保管しておきましょう。クリーニングする必要はありませんが、劣化を防ぐため、触れる際は素手を避けて手袋の着用などをお勧めします。汚れや変色などが少なく、製造当時の輝きを保ったものは査定額もアップします。

対象古銭の査定ポイント
  • 劣化を防ぐため密閉されたケースなどを使用して保存しているか
  • 希少性の高い極印かどうか
  • キズや汚れの少ない美品かどうか
  • 鑑定書の有無
  • 大ぶりで重いかどうか
  • 極印がはっきりしているかどうか

5.宝永二ツ宝豆板銀の取引相場価格や高額査定について

通常取り引きされている露銀は摩耗が進み、極印が不鮮明な並品で1万円、美品なら2万5千円、ほとんど傷や汚れが見られない極美品で4万円ほどの評価が付きます。大きいものや極印が珍しいものは高い評価が付きます。「宝」の文字が鮮明な4.4gの美品は販売価格が6万円ほどですが、表面が大黒天像と二ツ宝、裏面が「宝」を7つ打刻した「群宝」になっている4gの美品は38万円を超えました。同じような美品の群宝の買取価格では重さや状態にもよりますが、30~40万円の高額な取り引きも見込めます。

6.宝永二ツ宝豆板銀の査定・買取希望についてのまとめ

通常、露銀として1万円から4万円前後で取り引きされる「宝永二ツ宝豆板銀」は、大きさや重さ、極印の種類などによっては数十万円の高値が付くこともあります。保存状態や鑑定書の有無によっても査定額は大きく変わってくるので、高額査定も大いに期待できるでしょう。

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