二分金（にぶきん）の買取相場価格を解説！SATEeee古銭買取で一括無料査定

1.二分金の古銭を査定・買取希望のお客様へ

二分金は、４分の１両の価値として流通していた一分金の補助的な役割で使われていました。つまり２枚分の一分金ということで、額面は２分の１両にあたります。種類は真文二分判、草文二分判、安政二分判、万延二分判、貨幣司二分判の５種ありますが、徐々に重量も金の品位も落ちていく傾向にあり、江戸幕府の財政状況がうかがえる歴史的価値がある金貨です。

2.二分金の発行された時代や見た目の特徴

５種類ある二分金の前に慶長二分判もあったといわれています。が、あくまで試鋳貨幣といわれているので、実際に流通したのは真文二分判からです。デザインは種類を通して一定しており、形は長方形。上部に、扇枠の五三の桐紋、中部に右からかかれた「二分」の文字、下部に五三の桐紋になっています。裏面には金座の後藤光次の名からの「光次」と時代を表す「文」の文字があります。種類によって字体が変わるのが特徴で、楷書体であったり草書体であったりします

3.二分金の主な種類

この金貨は、二分金だけでなく、一分金一朱判と二朱判など数種類の貨幣が発行されています。一分金には安政一分判金など、二分金には草文二分金等の複数の貨幣が現存し、一朱判・二朱判にも文政一朱金、元禄二朱判など様々な種類の貨幣が残されています。取引相場価格も数万円から数十万円と古銭ごとに差があるので、詳細を知りたい方は是非下記ページをクリックしてみてください。

4.二分金の発行された歴史・時代背景

文政元年（1818年）から造られた真文二分判、文政11年（1828年）から造られた草文二分判、安政3年（1856年）から造られた安政二分判、万延元年（1860年）から造られた万延二分判、明治元年（1868年）から造られた貨幣司二分判があります。初めは約56％以上あった金の純度も最後には約22％にまで減り、重量も6.56gあったものが3gにまで軽いものになりました

5.二分金の古銭査定ポイントはこちら

状態のよいものであることが一番ですが、年々品位も重量も変わっていったことから、どの種類の二分金であるかも査定ポイントになります。

• 金をたくさん含んでいるかどうか
• 図案がはっきり見えるかどうか
• 多く出回っておらず希少性の高いものであるかどうか
• 保管状態が良く摩耗が少ないかどうか
• 状態が良くキズの少ない美品か
• 鑑定書があるかどうか

6.二分金の特徴

二分金の基本的な形とデザインは、5種類すべてで共通しています。長方形の金貨の表面には、上部に「扇枠」と「五三桐紋」、中央には「分二」という額面を示す文字が刻印されているのが特徴です。下部には「五三桐紋」が印されています。裏面には上部に「光次」の文字、下部には「花押」が刻印されています。右上には時代を表す「文」の文字が印され、字の有無と重量が、二分金を見分ける際の大きなポイントとなるでしょう。

7.二分金エラー品や密鋳品

当時の鋳造技術は現在のように発達しておらず、金貨のデザインが安定することはありませんでした。そのため、同じ種類の金貨であっても、エラーデザインの二分金が稀に存在することになります。代表的なエラーデザインとなるのが、「逆打」と呼ばれる二分金です。逆打ちとは、その名のとおり表裏、上下がさかさまに鋳造された金貨を指します。このような金貨は希少性が高く、通常の買取価格の2～3倍、種類によって10倍以上の価格で取引されることがあります。

7.二分金の取引相場価格や高額査定について

金としての品位と希少価値によって決まるので、種類によってさまざまで、５千円程度の相場であるものから、真文二分判のように極美品であれば５万円程度の相場になるものもあります。yahooオークションだと、入札はないですが10万円 ～20万円のものが数多くありました。

8.一分金・二分金ごとの品位と価格一覧

文政元年から明治期にかけて鋳造された二分金は、年代ごとに種類と品位が大きく異なります。デザインは似通っているものの、重さにおいては2倍近く違うものも存在するほどです。発行枚数によって現在の希少価値も異なり、査定価格に大きく影響することになります。ここからは、各金貨の品位と量目、相場価格や特徴について解説していきます。

文政二分判　真文二分

古銭の品位：金56.3％、銀43.7％　量目6.52g

鋳造された期間：1818年～1828年（文政元年～文政11年）

文政元年から造られた金貨で、同時期に流通していた元文小判の2分の1の品位にあたる二分判となります。翌年1819年に発行された文政小判と同品位にあたることから、元文小判を回収するための策として鋳造されたとも考えられています。発行枚数は約600万枚と多く、国内でも多く取引されているため、希少性はさほど高くありません。相場価格は50,000円からですが、状態の良いものであれば100,000円近くの額を期待することもできるでしょう。金品位が56.3%と全体の5割を上回るため、後の二分判と比較すると高値で査定される傾向にあります。

文政二分判金　草文二分

古銭の品位：金49.0％、銀51.0％　量目6.56g

鋳造された期間：1828年～1832年（文政11年～天保3年）

約400万枚発行され、現存する枚数も多い二分板金です。希少価値はさほど高くないものの、鋳造期間が4年であることから古銭的価値を有し、積極的に買取が行われる金貨となります。グレードが「下」のものであれば60,000円から90,000円。状態の良い「上」のものであれば、90,000円～150,000円の高額査定も期待することができるでしょう。金品位も5割近くあるため、国内だけでなく、海外の収集家からも人気を集める金貨です。中にはレプリカや贋作も多いため、査定時には鑑定書の有無が価格に影響することになるでしょう。

安政二分判金

古銭の品位：金20.9％、銀79.1％　量目5.62g

鋳造された期間：1856年～1860年（安政3年～万延元年）

金に比べ、銀の含有量が多くなる二分板金です。大きさは21mm×13mmと「明治二分判金」と比べ大きく、量目も5.62gと大変立派な金貨となります。そのため、収集家からの人気も高く、ネットオークションなどでもよく取引の行われる金貨です。発行枚数は700万枚と多いため、グレードが「下」のものは20,000円前後が取引相場の目安となります。「中」では25,000円前後、「上」であれば30,000円前後が相場となるでしょう。逆打ちのエラーコインであれば、「上」グレードで200,000円前後の高額査定を期待することもできます。

万延二分判金

古銭の品位：金22.9％、銀77.1％　量目3.00g

鋳造された期間：1860年～（万延元年～明治初期）

刻印された「二分」の文字のデザインにより、「安政型」と「明治型」に分けられ、相場価格の異なる金貨です。「明治型」は市場で見かける一方、「安政型」は希少価値が高く、高値で取引される二分判金となります。そのため、グレードが「下」のもので100,000円、「中」で160,000円、「上」であれば250,000円の査定額を超えることもあるでしょう。エラーコインであれば、それ以上の価格を期待することができます。「明治型」も80,000円～200,000円前後で取引されるため、種類は査定で判別されることをおすすめします。

明治二分金

古銭の品位：金22.3％、銀77.7％　量目3.00g

鋳造された期間：1868年～1869年（明治元年～明治2年）

「万延二分判金」の図案とよく似たデザインで、「貨幣司二分判金」とも称されることもある金貨です。金の含有率は低く、量目も3.00gと小型ではありますが、古金に分類される二分判金となります。現存枚数が多いため、希少価値はさほど高くなく、比較的手に入りやすい金貨であることが特徴です。相場価格はグレードが「下」のもので6,000円、「中」で8,000円、「上」であれば12,000円ほどになるでしょう。逆打ちのエラーコインであれば、「上」グレードで70,000円以上の額を期待することもできます。現存数の多い古銭ほど、査定時にはコンディションが影響するものです。明治二分判金をお手元にお持ちの際には保管状態に留意されることをおすすめします。

9.二分金の評価額一覧表

小一分金・二分金は、数百万円以上の値が付くことが期待できますが、種類や状態によっては数千万円以上の値がつくこともあるでしょう。次の表では弊社が独自で調査した評価額を一覧にしてまとめました。評価額のため買取価格とは異なるのでご注意ください。上品は未使用に近い品、中品は多少摩耗のあるもの、下品は全体的に摩耗や変色など劣化がみられるものになります。

10.二分金の査定依頼をしたお客様の声

大阪府にお住まいのN.I様

• 問い合わせ方法：LINE
• お問い合せ地域：大阪府
• お品物の種類：文政二分金

N.I様が査定をした理由

同居していた父が急逝し、遺品整理が必要となりました。仕事が自営業のため日中に時間をさくことが難しく、なるべく短期間でまとめて買取をしてくれる業者を探しました。自分自身に古銭の知識が全くないため、信頼できる業者であることも、買取先を選ぶ際の大きなポイントでした。メールは見落としてしまうこともあるので、LINEで問い合わせできたのもこちらを選択した理由のひとつです。

N.I様がSATEeeeを利用した感想

古い金貨にはたしてどれくらいの価値があるのか、買取前は全く想像もつきませんでした。金品位という言葉も知りませんでしたし、時代背景や枚数によって金貨の価値が違うと、とても詳しく教えてもらえたのが良かったです。父が持っていた金貨は素人目には汚れた古いものだったのですが、思いがけない金額が付き、大変感謝しております。

香川県にお住まいのY.A様

• 問い合わせ方法：電話
• お問い合せ地域：香川県
• お品物の種類：万延二分金

Y.A様が査定をした理由

息子夫婦の結婚を機に、この度自宅をリフォームすることになりました。そこで問題になったのが、主人が長年集めてきた骨董品の数々。本人と相談し、本当に価値のある一部だけ残し、後は買取に出すことにしました。そのあたりの経緯も含め、まずは電話で相談させていただきました。

Y.A様がSATEeeeを利用した感想

査定金額によって買取を決めたいというこちらの要望も、お電話でとても丁寧に聞いてくださり、初めから好印象でした。ある程度、古銭に関する知識を持っている主人も、その説明に感心していたようです。結果、査定額に納得した上で、たくさんあった骨董品や古銭の買取をすすめることができました。リフォーム代の足しにもなり、大変満足しています。

大分県にお住まいのH.N様

• 問い合わせ方法：メール
• お問い合せ地域：大分県
• お品物の種類：明治二分金

H.N様が査定をした理由

若い頃から、国内外問わず、幅広いジャンルの古銭収集を趣味としてきました。特に、日本の古銭は好んで集めてきたジャンルです。ある程度数が増えてしまったので、これからのことを考え整理することを決意。手持ちの古銭の価値も再確認できればと、この度査定をお願いすることにしました。

H.N様がSATEeeeを利用した感想

結果、自分が考えていた額よりも高い査定額で買い取っていただき、大変感謝しております。普段はネットオークションもよく利用するのですが、想像より高値で買い取ってもらえる場合もあるのが、プロの査定の良さですね。今まで集めてきた古銭も、年月によって希少価値の変動があるようなので、またこまめにに査定をお願いしようかと考えております。

長野県にお住まいのN.Y様

• 問い合わせ方法：電話
• お問い合せ地域：長野県
• お品物の種類：真文二分金

N.Y様が査定をした理由

終活の一環として、自宅に眠る骨董品の整理を思案しておりました。そのまま息子夫婦にゆずることも考えたのですが、本人たちはあまり興味がない様子。電話で買取を思案中だとお話したところ、まずは相談だけでも構わないということで、そのまま査定をお願いする運びとなりました。

N.Y様がSATEeeeを利用した感想

今回お願いしたのは、江戸時代の古銭を含む骨董品が多々あったのですが、ひとつひとつ丁寧に査定をしてくださいました。時代背景や希少価値について、とても詳しかったのが印象的です。おかげさまで、手元に置いておくよりはこのまま買い取ってもらおうと、気持ちよく決断することができました。同じように骨董収集をしている仲間にも、ぜひ勧めたいですね。

東京都にお住まいのO.K様

• 問い合わせ方法：LINE
• お問い合せ地域：東京都
• お品物の種類：万延二分金

O.K様が査定をした理由

先日実家に足を運んだところ、父が持っている金貨の価値について家族で話が盛り上がりました。なんでも、息子によると、テレビで高い査定額がついていたとのこと。しかし、どうやら父自身も古銭に関する知識には自信がないようです。本当に価値のある古銭であれば買取してもらっても構わないと言うので、早速査定をお願いすることにしました。

O.K様がSATEeeeを利用した感想

持ち主である父をはじめ、家族は誰も古銭に関する知識がありません。そのため、買取の際には本当にその査定額が価値に見合っているのか、心配な面もありました。しかし、こちらでは市場の相場価格も詳しく教えていただき、安心して取引することができました。父も価値ある金貨だったということに、大変喜んでおります。実家にはまだ眠っている品もありそうなので、ぜひ次回もお願いしたいです。

11.二分金の査定・買取希望についてのまとめ

一分金の二倍の価値として流通しましたが比較すれば金の品位は低く、あくまで補助的通貨です。この後、銀貨に変わっていくターニングポイント的な金貨とみることもできますので、古銭としての魅力は十分にあります。もし売却をお考えであれば、古銭専門の業者でその価値を適正に判断してもらい取引しましょう。