[新寛永] 正字背文(せいじはいぶん)の買取相場価格を解説!SATEeee古銭買取で一括無料査定

1.正字背文の古銭を査定・買取希望のお客様へ

寛永通宝のひとつ、表面にある「寛」の字のちょうど裏側に「文」の字が刻まれているのが特徴の正字背文は、字体の違いによって査定に差があり思わぬ高値がつくこともあるため常に注目されています。

2.正字背文の発行された時代や見た目の特徴

形は円形で中心部には正方形の孔があり、表面には「寛永通寶」の文字が上下左右の順で刻まれています。新寛永に分類され、字体には癖がなくきれいな書体で、サイズや重量にばらつきはあまりみられない技術的に精緻で、新寛永の基本銭とされています。裏には「文」の字がありますが、このひと文字だけでもさまざまな種類があります。素材は銅、鉄、白銅です。

3.正字背文発行された歴史・時代背景

寛永通宝は1659年、万治2年までに鋳造されたものを古寛永といい、しばらく製造されない期間を経て、1668年、寛文8年に造られたものを新寛永といいます。正字背文は、寛永8年から亀戸、今でいう東京都江東区で造られたものであり、新寛永としてはごく初期、始まりのものです。
また亀戸で発行されたものは京都にある方広寺の大仏を鋳造しなおしたものとのうわさもあり、「大仏銭」と呼ばれていたともいわれます。

4.正字背文の発行枚数や希少価値

希少度からいえば、それほど高いものではありませんが、文の文字ひとつでも細かい差異を挙げればきりがなく、鑑定次第では思わぬ高値になることもあります。

5. 正字背文の買取査定ポイント

時代の新しい古銭で出回る数は多いので、サビや欠けのない美品であることを求められます。また一般的には褐色の場合が多いですが、中には白銅の割合が多い白っぽいものがあります。が、一番の査定ポイントはその字体でまずは背面の「文」から、次に表の面「寛永通寶」から判別されます。

  • 美品であるか
  • 色は褐色以外の珍しいものか
  • 字体に希少性があるか

6.正字背文の取引相場価格や高額査定について

美品であっても標準的で希少性のないものであれば高くても数百円程度です。が、細かい字体の差異や白銅の割合が多い白っぽい色のものは数千円になることもあり、さらに字体が非常に稀なものであれば数十万円の値がつくこともあります。
yahooオークションで、取引されているものはいずれも数百円程度でした。が、中には30000円の美品もあり、鑑定書つきであれば安心して買い求められるのではと考えられます。

7.正字背文の査定・買取希望についてのまとめ

江戸時代を中心に250年もの長期間作られ、昭和時代まで流通しており、地方の寺では今も賽銭として十分通用するといった話もあるほど新しい部類の古銭です。よって高い買取価格を狙うのであれば、字体の希少性が証明される必要があります。素人では判別のつかない細かい差異を鑑定できる専門の古銭買取店に査定を依頼することをおすすめします。

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